バニーマン日記
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ラブ&マーシー 終わらないメロディー(2015)
【2016/03/02 18:42】 映画ら
ラブ&マーシー 終わらないメロディー(2015)
 LOVE & MERCY

LM-1.jpg

上映時間 : 122分
製作国 : アメリカ

監督:ビル・ポーラッド
脚本:オーレン・ムーヴァーマン
マイケル・アラン・ラーナー
音楽:アッティカス・ロス
出演:
ジョン・キューザック / 80年代のブライアン・ウィルソン
ポール・ダノ / 60年代のブライアン・ウィルソン
エリザベス・バンクス / メリンダ・レッドベター
ポール・ジアマッティ / ユージン・ランディ
ジェイク・アベル / マイク・ラブ
ケニー・ウォーマルド / デニス・ウィルソン
ブレット・ダヴァーン / カール・ウィルソン
グレアム・ロジャース / アル・ジャーディン
ジョアンナ・ゴーイング / Audree Wilson
ディー・ウォーレス / Rosemary
マックス・シュナイダー / Van Dyke Parks
タイソン・リッター / Hipster?
ジョナサン・スレイヴィン / Phil Spector
ダイアナ・マリア・リーヴァ / Gloria
ニック・ゲールフース / ブルース・ジョンストン
ビル・キャンプ / マレー(父)
ジョニー・スニード / Hal Blaine
エリン・ダー / マリリン
 
1961年に弟のデニス、カールや従兄弟のマイク・ラブらとバンド、
ザ・ビーチ・ボーイズを結成したブライアン・ウィルソン。
カリフォルニアの明るい日差しを体現した陽気なサーフィン・ミュージックは全米の若者たちの
心を捉え、ビーチ・ボーイズは一気にスターへの階段を駆け上っていった。
しかし、曲作りのプレッシャーと過酷なツアー活動は、ブライアンの心を想像以上に蝕んでいた。
やがて、とうとうツアーに参加できなくなったブライアンは、ひとりスタジオにこもり、
革新的な音作りに没頭していく…。
80年代。すっかり表舞台から消えていたブライアンは、依然、精神に深刻な問題を抱え、
精神科医のユージン・ランディによる厳しい監視と薬漬けの日々を送っていた。
そんなある日、ふと立ち寄った自動車販売店で、セールス担当のメリンダ・レッドベターと出会い、
恋に落ちるのだったが…。



LM-2.png

先にお断りしておくと、僕はザ・ビーチ・ボーイズにしろ、ブライアン・ウィルソンしろそれ程熱心なファン
というわけはありません。でも『ペット・サウンズ』をロック・アルバム史のベスト10には入れなくちゃと
思っている人間なので、この映画を無視することは出来ませんでした。

で、ザ・ビーチ・ボーイズやブライアン・ウィルソンのファンの方は勿論、『ペット・サウンズ』を名盤だと
思っている方は必見です。

ただ、それ以外の人はまったく興味沸かないでしょう(^_^;)

LM-3.jpg

この映画の面白いところは、ブライアン・ウィルソンを二人の俳優が演じているということ。
60年代はポール・ダノで、80年代はジョン・キューザックが演じています。
これがものの見事に対照的なアプローチでそれぞれ演じています。

ポール・ダノは簡単に言えばブライアン・ウィルソンのそっくりさんです。
ブライアンのことを少しでも知っているなら、おー!と感心してしまうぐらいソックリ。
体系も太って似せています。

LM-4.jpg

片やジョン・キューザックは、あくまでもジョン・キューザックのまま。
ブライアン・ウィルソンのような経験をした人間を演じていると言ったらいいのかな。

この映画に関して、僕の知識はポール・ダノがブライアンを演じているということしか知らなかったので、
ジョン・キューザックが最初に現れた時、誰の役なのか分かりませんでした(^_^;)
それくらいジョン・キューザックはブライアンに似せるということには興味を持っていない(監督の指示?)。
時間軸も60年代と80年代を行ったり来たりなので、余計最初は分からなかった。

ちょっと調べてみたところ、今作の脚本担当のオーレン・ムーヴァーマンはボブ・ディランをモデルに6人の
俳優にそれぞれのディランを演じさせた「アイム・ノット・ゼア」でも脚本を担当しているので、その時の
経験がこの映画にも影響しているのかな。

LM-8.jpg

そして、音楽映画としては、『ペット・サウンズ』の制作現場を再現することに挑戦して、これが結構成功して
いると思う。その他、シングル「グッド・ヴァイブレーション」、アルバム「スマイル」の製作現場も再現して
います。これは音楽ファン必見です。面白い。
で、そうなると勿論、ハル・ブレインやヴァン・ダイク・パークスなども出てきます。

ハル・ブレインと言えば、彼も所属していたセッション・ミュージシャン集団「The Wrecking Crew」にスポットを
当てた長編ドキュメンタリー映画『レッキング・クルー 伝説のミュージシャンたち』が公開されますね。
これも楽しみです。

LM-7.jpg

このレコーディング場面を観ていて、天才ってこういう人のことを言うんだなと思いました。
ブライアンって、作曲するにあたり、悩まないんですね。彼の頭の中に勝手に音が聴こえてくると。
だから悩むのは、聴こえてくる“音”を、いかに実際の音にするのかということなんですね。

それで思い出したのが、音楽評論家、編集者、株式会社ロッキング・オンの代表取締役社長の渋谷陽一が、
黒澤明監督にインタビューした記事のことです。今、手元にその時の記事があるわけではなく記憶だけで
書いているので違っているかもしれませんが、大体の内容は次のようなものです。

そのインタビューで渋谷氏が黒澤監督に、「何故、監督はそこまで画面の隅々までこだわるのですか?」
と尋ねると、監督が答えて「だって、僕にはそう見えるから、そのように画面をつくらなくちゃいけないんだ」。
渋谷氏「えっ、そう見える?」。黒澤監督「そうだよ。例えばあの映画のあの場面は僕にはこう見えるんだ」と
渋谷氏に絵コンテで説明する。渋谷氏よく分からない様子。監督「兎に角、僕にはこういう風に見えるから」。
渋谷氏、相変わらず理解できない。監督「なんで分からないんだ」とイラッとする(笑)

僕はその時、ピカソの“ゲルニカ”を思い浮かべた。ピカソにはゲルニカ爆撃があの絵のように見えたと。
同じように黒澤監督も自分の映画は、監督にはそのように見えるから、監督にしか分からないかもしれないけど、
見えるように表現しないと自分には納得できないと。

ブライアンもそのように音が聴こえてくるから、それをみんなが聴ける音として録音しないと気が済まない。
で、それが分からないメンバーとレコード会社の人間と当時の米国のファンには、サーフィンも車も女の子も
歌われていない、何がなんやら分からないレコードとして、低い評価しかもらえなかった。

天才ってそういうものなんですね・・・(^_^;)

LM-5.jpg

当時のレコード会社とブライアンは、妥協案として「ペット・サウンズ」にポップな“スループ・ジョン・B”を
収めるんですが、この映画の中でもこの曲のPV?が流れますが、それが見事にサーファーっぽい(笑)

そう言えば、60年代のブライアンって、同じ服の色違いを着ている。
映画の脚色なのか、本当に色違いで何枚も買うような人だったのか・・・?
変わりものという印象を強調するためなのか、やっぱりそういう人だったということか。

父親の影響や、精神科医のユージン・ランディの支配とか、いろいろ話としては知っていましたが、
大変だったなあ~としみじみ思いました。
20年以上も廃人同様の生活をしていた人が、こうやって復活できたのは良かったですよね。

LM-6.jpg

それでもちょっと不思議に思うのは、20年以上も廃人同然の引きこもりだったのブライアンに、
ユージン・ランディがたかり続けたというのは、それだけ“お金”があったからなんだろうけど、
いかに60年代前半の数年だけで儲けたかということですよね。スゴイな~(笑)

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↑手前のおじさんがブライアン本人です。

☆予告






↓『ペット・サウンズ』の中で最も好きな曲。

☆The Beach Boys - God only knows






見事1位になった!
彼等の60年代中期の名曲。
テルミンが使われたもっとも旧いポップソング?

☆The Beach Boys - Good Vibrations






ブライアンが復活後の初ソロ曲。

☆Brian Wilson - Love and Mercy






☆Brian Wilson - One Kind Of Love





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テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

この記事に対するコメント

こんばんは

 これは是非みたいですね。60年代と80年代を行ったり来たりの展開ということですが、60年代ビーチボーイズに思い入れが強いものとしては、けっこうストーリーに付いていくのが大変そうですね。

  2015年にこの映画を作った人はエラいと思います。
 何十年もブランクがあったシンガーを取り上げるのですから。
 ぜひ、見たいです。
 
【2016/03/02 22:07】 URL | mikitaka08 #- [ 編集]

まいどです
こんばんは
なにしろ田舎者になっちゃんで、この映画が観たくても、
上映館がない状態で、地団駄踏んでたんです!
ビデオ化はありがたいなあ!やっと心置きなく観れます。

ところで、狂熱と挫折の「スマイルセッション」の描写はあるんでしょうか?
あとポールマッカの来訪を蒲団(?)かぶって泣きじゃくり追い返す描写とか…??
【2016/03/02 23:46】 URL | pipco1980 #- [ 編集]


mikitaka08さん、コメントありがとうございます。

>60年代と80年代を行ったり来たりの展開ということですが、60年代ビーチボーイズに思い入れが強いものとしては、けっこうストーリーに付いていくのが大変そうですね。

いえいえ、二人の俳優が同じ人間を演じているということを知っていれば、まったく問題ありませんよ。

ビーチボーイズに対して思いれがある方なら必見です。
それと僕は観ていないので知らないのですが、この映画よりも前にビーチボーイズ(ブライアン?)のドキュメンタリーも撮られているようです。
そちらも機会があれば観たいと思います。
【2016/03/03 20:30】 URL | バニーマン #- [ 編集]


pipco1980さん、コメントありがとうございます。

>なにしろ田舎者になっちゃんで、この映画が観たくても、
>上映館がない状態で、地団駄踏んでたんです!
>ビデオ化はありがたいなあ!やっと心置きなく観れます。

僕の住んでいる市(ご近所の市)も、映画館そのものが無いので、レンタル頼みです(^_^;)

>ところで、狂熱と挫折の「スマイルセッション」の描写はあるんでしょうか?

ありますよ。
もっともいろいろと噂になっている話のホンの一部だけですけどね。
マイク・ラブは喧嘩になってヴァン・ダイク・パークスを追い出したりします。
マイクの気持ちも分かりますけど・・・。

>あとポールマッカの来訪を蒲団(?)かぶって泣きじゃくり追い返す描写とか…??

この場面は無いです(笑)
僕が聞いた噂は、ポールが来た時、ロッカーに隠れていたというものですが。
ブライアンがラバーソウルを聴いてとても影響されたという話は出てきます。
【2016/03/03 20:40】 URL | バニーマン #- [ 編集]


こんにちは。
私も熱心なファンではありませんが、これ、去年見たいと思ってた映画です。
なるほど、二人の俳優が演じることを知らずにみたら、ビックリですよね~。でも映画の流れが止まらなければ、成功ってことなのかな?
丁度来週のSong to Soulが『Good Vibrations』なんで、益々楽しみになってきました。『レッキング・クルー』も気になってたんです。面白そうですよね。『永遠のモータウン』『マッスル・ショールズ』ノリを期待してしまいますね。
【2016/03/04 09:09】 URL | yuccalina #mpJuQrsI [ 編集]


yuccalinaさん、コメントありがとうございます。

>なるほど、二人の俳優が演じることを知らずにみたら、ビックリですよね~。でも映画の流れが止まらなければ、成功ってことなのかな?

そうですね、分かれば違和感なくなりますから、これはこれで面白いです。
でも「アイム・ノット・ゼア」の6人のディランの件もあるし、人それぞれですかね・・・。

>丁度来週のSong to Soulが『Good Vibrations』なんで、益々楽しみになってきました。

おっ、再放送されるんですね。これはSong to Soulを観れから、映画の方を観ることをオススメします。あの女性ベーシストも映画に出ていますよ。

>『レッキング・クルー』も気になってたんです。面白そうですよね。『永遠のモータウン』『マッスル・ショールズ』ノリを期待してしまいますね。

これは楽しみですよね。
レンタル早く始まらないかなと思っているこの頃です(笑)
【2016/03/04 20:22】 URL | バニーマン #- [ 編集]


ビーチ・ボーイズは全然得意じゃんいんですよー。
サーフィン系の曲を3~4曲知っているだけです。
でも、サーフ系じゃない曲もあることや、
ブライアン・ウィルソンが天才だと言われていることも知っているので、
この映画の鑑賞を機会に聴き込んでみましょうか。
観なくちゃリスト入り、決定ですー。
【2016/03/04 21:55】 URL | つかりこ #- [ 編集]


つかりこさん、コメントありがとうございます。

>ビーチ・ボーイズは全然得意じゃんいんですよー。

そうすると、今作はちょっとつらいかも・・・(^_^;)
はっきり言って、映画の出来自体は凡作なので、ファンの方向けですね~。

犬が写っている写真がありますが、あれってレコーディングしているんです。
あれを見て、お~!これがあれか!?と思う方は、受けるかも。
そんな作品ですね(^_^;)

よかったら『ペット・サウンズ』を聴いてみてください。
「Rolling Stone's 500 Greatest Albums of All Time」ではビートルズの『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』に次ぐ2位に選出されているアルバムです。
【2016/03/05 19:10】 URL | バニーマン #- [ 編集]


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