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Author:バニーマン
映画ネタ、音楽ネタを中心に思いつくまま適当に書いていきます。 自分が忘れないための 日記のようなものです(^_^;)。 Instagram @kou_oku リンクフリーです。
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タイム誌が選んだ2014年の映画トップ10
【2014/12/29 21:38】 映画ー作品②
米タイム誌の年末恒例企画「Top 10 Everything of 2014」のなかで、 2014年に公開された映画のトップ10が発表された。 タイム誌が選んだ2014年の映画トップ10は以下の通り。1.「グランド・ブダペスト・ホテル」(ウェス・アンダーソン監督) 2.「6才のボクが、大人になるまで。」(リチャード・リンクレイター監督) 3.「LEGO(R) ムービー」(クリストファー・ミラー&フィル・ロード監督) 4.「LUCY ルーシー」(リュック・ベッソン監督) 5.「さらば、愛の言葉よ」(ジャン=リュック・ゴダール監督) 6.「ホドロフスキーのDUNE」(フランク・パビッチ監督) 7.「ナイトクローラー(原題)」(ダン・ギルロイ監督) 8.「Citizenfour(原題)」(ローラ・ポイトラス監督) 9.「ワイルド・テイルズ(英題)」(ダミアン・ジフロン監督) 10.「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」(アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督) なかなか微妙なベスト10ですね・・・(^_^;)。
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テーマ:映画情報 - ジャンル:映画
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Dark Horse / George Harrison(1974年)
【2014/12/27 19:59】 音楽し
☆Dark Horse / George Harrison (1974年) ダーク・ホース / ジョージ・ハリスン 1. ハリズ・オン・トゥアー 2. シンプリー・シェイディ 3. ソー・サッド 4. バイ・バイ・ラヴ 5. マヤ・ラヴ 6. ディン・ドン 7. ダーク・ホース 8. ファー・イースト・マン 9. イット・イズ・ヒー(ジェイ・スリ・クリシュナ) 10. アイ・ドント・ケア・エニイモア (ボーナス・トラック) 11. ダーク・ホース (アーリー・テイク) (ボーナス・トラック) ジョージ・ハリスンが1974年に発表したソロ第5弾スタジオ・アルバム。 2014年最新デジタル・リマスタリング。 ソロ第5弾といっても最初の2枚(“不思議の壁”と“電子音楽の世界”)は横に置いておいて(笑)、 ビートルズ解散後のオリジナル作品としては3枚目になります。 リマスタリングはあまりその効果は無かったようです・・・。 何と言うかモコモコとしたすっきりしない音です。 ウチの器機が悪いのかと思ったけど、他の人もそう感じているようなので残念。 1991年の初CD化された時のものの方が良かったらしいです。 ロック界初の大規模なチャリティー・コンサート「バングラデシュ・コンサート」のライヴ版(全米・全英No.1)が 1972年度グラミー賞のアルバム・オブ・ザ・イヤーを受賞してから、1987年11月に発売されたアルバム『クラウド・ナイン』 からのシングル「セット・オン・ユー」が1988年1月20日付のビルボードのシングル・チャートでNo.1(1988年度の 年間チャートでも5位)を記録するまでの間は、ジョージの音楽活動において暗黒とまでは言わないけど、精彩を欠いて いたと言われても仕方がない時期でした。 その精彩を欠き始めた1974年の作品がこれ。 でも商業的なことを言えば、アメリカでは4位まで上がりゴールド・ディスクにもなっているので、それほど悪かったという わけじゃない。ただ本国英国ではチャートインすらしなかったらしいが・・・何故? しかしこうやってちゃんと聴いてみると、世間で言われているほど悪くないです。 とりわけアナログ盤でいうところのB面(⑥~⑨)なんて実に素晴らしい! もっと再評価されていいアルバムだと思う。 では順番に紹介します。 ライヴのオープニングにピッタリの①。 トム・スコット率いるL.A.エクスプレスの演奏によるインスト曲。 2曲目もL.A.エクスプレスがバックを務めます。 3曲目はドラムをリンゴとジム・ケルトナーの二人で演奏。 でもリマスタリングの意味があまりなく、折角のツイン・ドラムが台無し。残念。 曲はイイですよ。 4曲目はパティへの別れの歌? オリジナルは勿論エヴァリー・ブラザースなんですけど、それが分からないぐらい変えられています(笑)。 ジョージがすべて一人で演奏しています。 何と言うか、ご愛嬌の一曲。 5曲目はアンディー・ニューマークのドラムとウィリー・ウィークスのベースという文句無しのリズム隊に、 エレピがビリー・プレストンというファンキーな曲。カッコイイ。 ここからがB面。 クリスマスにピッタリの⑥。 ドラムが二人に、ギターが4人、その上ホーンも加わって賑やかです。 これも曲はいいけど、リマスタリングの意味が無かったな・・・。☆Ding, Dong, Ding Dong ジョージの声が荒れているのだって、むしろカッコイイと思えるタイトル曲の⑦。 この曲を初めて聴いたとき(70年代中ごろ)は、とてもジョージの声とは信じられなかったのですが、 曲そのものは当時からとても気に入っていました。 ジョージ本人は、このハスキーな歌声が気に入っていたそうですが世間が・・・。☆Dark Horse ロン・ウッドのソロ・アルバムのために共作した⑧。 出来の良さに自分でも録音しちゃったというだけあって、とってもいいです。 リズム隊(ベースのウィリー・ウィークスとドラムのアンディー・ニューマーク)は、ロニーのアルバムと 一緒の面子だそうです。☆Far East Man ジョージらしい神への讃歌⑨。 歌詞が呪文のようで面白い。☆It Is "He" (JAI SRI KRISHNA)
テーマ:洋楽ロック - ジャンル:音楽
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Elliott Murphy / Just a Story from America(1977)
【2014/12/23 21:25】 音楽え
☆Elliott Murphy / Just a Story from America (1977) エリオット・マーフィー / アメリカン・ヒーロー 1. Drive All Night 2. Summer House 3. Just A Story From America 4. Rock Ballad 5. Think Too Hard 6. Anastasia 7. Darlin' (And She Called Me) 8. Let Go 9. Caught Short In The Long Run 1949年、ニューヨーク生まれのシンガー・ソングライター。 1973年にデビュー。 “アメリカン・ヒーロー”は1977年発表の4枚目の作品。 最近は物忘れが激しくて、特に映画のあらすじとかはすぐ忘れてしまって、ネットで レンタル予約したのはいいけど、届いたころにはそれがどういう映画なのかすっかり 忘れているというのが普通になってしまいました・・・。 おかげで予備知識無しに観ることが出来、それはそれで新鮮でいいです(笑)。 そんなわけで、CDの新譜紹介を読んでも、最近のはすぐ忘れてしまうのですが、 何故か昔読んだ新譜紹介記事とかは意外と覚えていたりするんですね。 ただ悲しいかな、完全に覚えているわけじゃなくて、かなり断片的だったりするわけで、 このエリオット・マーフィーの四作目も、ジャケット写真は覚えていたのですが、それ以外は アーティスト名もアルバム・タイトルもあやふやにしか思い出せないでいました。 数年前に突然、このアルバムのことを思い出したので買おうとしたのですが、当時は廃盤か、 もしくはまだCD化されていないかで、入手できませんでした。 その後、すっかりこのアルバムのこともエリオット・マーフィーのことも忘れていましたが、 今年また突然思い出したのです! なんと数年前にCD化されていました。 で、慌てて買っちゃいました(笑)。 実はこのアルバムどころかエリオット・マーフィーの作品って一度も聴いたことがなくて、 雑誌(多分FMレコパル)の新譜紹介で読んだのと、渋谷陽一氏がラジオで彼を紹介したのを 聴いたぐらいなんです。ラジオで紹介されたからには曲もかけたはずなんだろうけど、まったく 記憶にございません・・・(^_^;)。 というわけで、初エリオット・マーフィー(多分)なわけですが、一曲目を聴いて椅子から 落ちそうになりました。軽い・・・。まったく予想外の軽さでした。 77年の作品なので仕方ないけど、音もチープ・・・。 一曲目も軽いけど、タイトル曲も軽い(軽やかというべきかな・・・)。 いやいや、ホントにビックリで、最後まで聴き続けましたが、全体通して何だか軽い・・・(^_^;)。 でも軽い、軽いと書いていますが、出来はなかなか良いです。 買ってよかった(笑)。 でもジャケットデザインが気に入っていたので、紙ジャケならもっと良かったのにと思っていたら、 商品到着後に日本盤では紙ジャケがあることに気が付きました・・・(泣)。 歌声を聴いて誰かに似ているなーと考えていたら分かりました、トム・ペティです。 声の雰囲気が似ているんですよね、トムに。 アルバム発売当時、渋谷君はスプリングスティーンとかと比較して紹介していたような記憶があります。 その他、ジャクソン・ブラウンとか、所謂ロック系のシンガー・ソング・ライター達ですね。 今、ちょっと調べたらマーフィーもディランズ・チルドレンと言われていたそうです。 でも曲の感じは随分違います。 いや、曲の感じじゃなくて、音の感じが違うんですね。 この作品はアメリカっぽくないんですよね。ってジャケット見たらロンドン録音。 ドラムにフィル・コリンズ。ミック・テイラーが参加している曲もあります。 そういったところがアメリカ人っぽくない“音”に感じられるのでしょうね。 ①Drive All Nightは日本のルースターズもカヴァーしたそうです。 それを知ると、なるほどアメリカっぽくないというのも納得です。 輸入盤なので歌詞カードは付いていません。何について歌っているのか分かりませんが、 曲の感じは切ないものも多いです(バラードが多いということもある)。 全曲捨て曲無しです。 何故売れなかった(僕の記憶では・・・)のかなと思いますが、 ポップとは言えないから、仕方ないか。 ↓邦題が「真夜中の暴走」だそうです、オイオイですね。 ☆drive all night ↓歌詞の内容は全然分かりませんが、曲だけならクリスマスっぽいです(笑)。 良い曲ですよ! ☆Anastasia ↓タイトルトラックのライヴ版。 邦題は“アメリカン・ヒーロー”。 ☆Just a Story from America Live 1982
テーマ:洋楽ロック - ジャンル:音楽
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Echo & The Bunnymen / Echo & The Bunnymen(1987年)
【2014/12/15 20:23】 音楽え
☆Echo & The Bunnymen / Echo & The Bunnymen (1987年) エコー&ザ・バニーメン / エコー&ザ・バニーメン 01. ザ・ゲーム 02. オーヴァー・ユー 03. ベッドバグズ & バリィフー 04. オール・イン・ユア・マインド 05. ボンバーズ・ベイ ニュー・ダイレクション 06. リップス・ライク・シュガー 07. ロスト・アンド・ファウンド 08. ニュー・ダイレクション 09. ブルー・ブルー・オーシャン 10. サテライト 11. オール・マイ・ライフ 12. ジミー・ブラウン (“ダンシング・ホーシズ"アーリー・ヴァージョン) (Bonus Tracks) 13. ホール・イン・ザ・ホーリー (Bonus Tracks) 14. ソウル・キッチン (Bonus Tracks) 15. ザ・ゲーム (アコースティック・デモ) (Bonus Tracks) 16. ベッドバグズ & バリィフー (オリジナル・ヴァージョン) (Bonus Tracks) 17. オーヴァー・ユア・ショルダー (Bonus Tracks) 18. ダンシング・ホーシズ (エクステンデッド・ミックス) (Bonus Tracks) エコバニにとって前作から3年ぶりとなる1987年発売の5枚目。 初めて聴いた感想は“明るく、軽い!”。 いや言い方がちょっと悪いですね。 “軽快”そして“解放的”である。同じようなものか・・・(^_^;)。 このバンドは、触るとスパッと切れてしまいそうな鋭い刃物のような緊張感が特徴で、どちらかと言えば ダークなイメージがあったのですが、今作はまったく違います。 鋭い刃物のようなイメージを代表していたのが、サージェントのギターなんですけど、今回は彼のギターが 優しくさえ聴こえます。 曲はシンプルでポップ。そして佳作揃い。ホント良い曲ばかりです。 また今迄で一番踊れる作品かもしれない。って、僕は踊れませんけど・・・(^_^;)。 それに今作はサイケっぽさはあまりないです。 それが今までのエコバニ・ファンにとっては、物足りないかもしれませんが、僕は気に入っています。 今回印象的なのが、キーボード。 なんと彼等のアイドル、ドアーズのレイ・マンザレクが参加しているナンバー③もあります。 これがレトロなダンス・ナンバーで、ジャジーと言ってもよいかなという曲調です。 これはちょっとサイケっぽいか。 ☆Echo and the Bunnymen - Bed bugs and Ballyhoo また④とか⑧などは、サージェントのギターが堪能できますが、初期のパンキッシュな感じでは無く、 もっと成熟した疾走感のあるロックン・ロールになっています。 ラストの⑪などは、デヴィッド・ボウイを思わせたりしますが、これがなかなか飄々としたナンバーで、 オーケストラの導入もとても印象的です。 ☆Echo & The Bunnymen - All My Life シングル曲は下記↓の曲です。 これらもイイですよ! ☆Echo And The Bunnymen The Game ☆Echo and the Bunnymen - Lips Like Sugar 今回、ジャケット写真が変わりましたね。 今までの雰囲気とは違ってメンバーのポートレート。 なんと大御所アントン・コービンの作品です。 この写真そのものはカッコイイですが、今までの雰囲気が良かったから・・・。過去の作品はこちらからどうぞ↓ 4枚目→☆オーシャン・レイン / エコー&ザ・バニーメンhttp://oukei1963.blog90.fc2.com/blog-entry-349.html 3枚目→☆山あらし / エコー・アンド・ザ・バニーメンhttp://oukei1963.blog90.fc2.com/blog-entry-342.html 2枚目→☆ヘヴン・アップ・ヒア / エコー・アンド・ザ・バニーメンhttp://oukei1963.blog90.fc2.com/blog-entry-338.html 1枚目→☆クロコダイルズ / エコー・アンド・ザ・バニーメンhttp://oukei1963.blog90.fc2.com/blog-entry-331.html
テーマ:音楽のある生活 - ジャンル:音楽
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レッド、ホワイト&ブルース(2003)
【2014/12/01 21:49】 映画れ
☆レッド、ホワイト&ブルース (2003) RED, WHITE AND BLUES 上映時間 : 93分 製作国 : アメリカ 監督:マイク・フィギス 製作総指揮:マーティン・スコセッシ 撮影:バリー・アクロイド 出演: エリック・クラプトン ジェフ・ベック トム・ジョーンズ ヴァン・モリソン ルル B・B・キング ビッグ・ビル・ブルーンジー ロニー・ドネガン ジョージ・フェイム クリス・ファーロー アレクシス・コーナー(記録映像) シスター・ロゼッタ・サープ(記録映像) ザ・ローリング・ストーンズ(記録映像) 2003年にアメリカでブルース生誕100年を記念し、マーティン・スコセッシ製作総指揮のもと、 音楽を愛する監督たちがアメリカの音楽のルーツであるブルースをそれぞれの熱き想いで綴った 7本のドキュメンタリー集“THE BLUES Movie Project”の中の1本。 かつて人種差別が根強く残っていたアメリカでは、ブルースは“レイス・ミュージック”と呼ばれ、 黒人の音楽として白人からは蔑まれ、白人が表立って聴くことはほとんどなかった。 一方、第二次世界大戦後のイギリスでは、深刻な人種問題とは無縁の若者たちが、 アメリカの黒人音楽であるブルースを偏見なく受け入れ、こぞって夢中になっていた。 やがてそれはブリティッシュ・ブルースとして花開き、 反対にアメリカでのブルースに対する評価のキッカケともなっていく。 マイク・フィギス監督はこうした過程を、エリック・クラプトンやジェフ・ベック、 ローリング・ストーンズらの貴重なインタビューやライヴ・シーンを交えて辿っていく。 ユッカリーナさんのブログでこのドキュメンタリー・シリーズの“ピアノ・ブルース ”を知って観て、 次にこの“レッド、ホワイト&ブルース ”を観ました。 ロック・ファンは観ましょう。 上の出演者の名前を見て、おっ!と思った人は必見です。 オススメします。 上↑の解説を読んでいただければわかると思いますが、ブルースの話といっても、これは英国の50年代から 60年代にかけての一種の裏話集みたいなもので、米国のブルースについては別の作品で語られていると思います。 全部で7本もあるシリーズですからね。 僕の洋楽についての(あまり大したことが無い)知識は、英国に関して言うとビートルズ以降なんですね。 よってこの映画に出ているビートルズ以前のレジェンドの方々は知らない人が多いです。 アメリカ側のB・B・キングとかマディ・ウォーターズとかはさすがに知っていますが、 シスター・ロゼッタ・サープなんて初めて知りました。 しかしこのシスター・ロゼッタ・サープ、めちゃカッコイイです。 私生活はメチャクチャだったようですが・・・(^_^;)。 スライド・ギター、スゴイですよ!☆Sister Rosetta Tharpe / Up Above My Head 知らない人が多いとはいっても、アビーロード・スタジオでのライヴは見応えあります。 先ずはヴァン・モリソンの歌声から↓ 相変わらず素晴らしいですね! ルル↓なんて、名前は知っていましたが、聴くも観るも初めてです(^_^;)。 ジェフ・ベックの“People Get Ready”や“Roollin'&Tumblin'”なんて良かったんだけど 映像が見つからなかったので、トム・ジョーンズとの打ち合わせ風景をどうぞ↓ “STORMY MONDAY”についての裏話については勿論全然知りませんでした。☆Chris Farlowe / Stormy Monday 僕にとって“STORMY MONDAY”はオールマン・ブラザーズ・バンドのフィルモア・イースト・ライヴのヴァージョンです。 そう言えば、スティングが出ていた同名の映画があったなと思い出したので、調べてみたらなんと、マイク・フィギスが 監督、脚本、音楽を担当した作品でした! このマイク・フィギスって人は、大学時代にブライアン・フェリーと同級生で、一緒にバンドも組んでいたそうです。 映画監督になる前はミュージシャンだったし、作曲家でもあったんですね。この映画を観て思い出したあれやこれや アメリカで黒人と白人が聴く音楽は違うというのは知識として知ってはいました。 2000年のアメリカ映画に「タイタンズを忘れない」という作品があります。 これは実話を基にした作品で、公民権法施行の後も人種差別が渦巻く1971年に、教育改革によりヴァージニア州に 生まれた白人黒人混合の高校フットボールチームの選手達が、「肌の色が違う」というだけでお互いいがみ合いながらも スポーツを通じて徐々に分かり合い、周囲の人々をも巻き込みながら、奇跡を起こしていく様を描いた映画です。 この作品の中で(ちょっと記憶が定かでないけど・・・)、白人の生徒が黒人の生徒に向かって、黒人の音楽なんて 聴くわけないと言い放つ場面があって、1971年でもそうなのかとビックリした覚えがあります。 また、70年代のアメリカにKC&ザ・サンシャイン・バンドというバンドがあったのですが、日本でも結構 ヒット曲を連発していて、「ザッツ・ザ・ウェイ」「ブギー・マン」なんてラジオでもよくかかっていました。 このバンドは黒人と白人の混合バンドなんですけど、日本人の中学生でもそんなことは知っていたのに、 アメリカ本国では黒人と白人の混合ということが内緒になっていた!という記事を読んだときは、それが どういう意味なのか全く理解できませんでした。 そもそも内緒になんてできるのか?と友人たちと不思議がっていました。今でも不思議ですが・・・。 またローリング・ストーンズの“ブラック・アンド・ブルー”というアルバムからのシングル曲“ホット・スタッフ”が、 黒人チャートにランクインした時、いくらアメリカの黒人だってストーンズが白人のバンドということは知っているだろうから、 アメリカの黒人も随分趣味が変わりましたね、というような内容の記事が雑誌に掲載されました。 これも当時はよく分からなかったものです。 いや、今でもこれらのことは、アメリカとはそういう国だと知識で知っただけで、実感としては分かっていません。ブルースから離れてロックン・ロールというかアメリカのロックについて。 先ずはプレスリーの入隊について。 1958年1月20日に、プレスリーはアメリカ陸軍への徴兵通知を受けた。 当時のアメリカは徴兵制を施行しており、陸軍の徴兵期間は2年間である。 プレスリーは特例措置を受けることなく、他と変わらぬ普通の一兵士として西ドイツにある アメリカ陸軍基地で勤務し、1960年3月5日に満期除隊した。 次はチャック・ベリー。 1959年12月、ベリーはメキシコで出会った14歳のウェイトレスを連れ回し売春を強要した容疑で、 マン法(Mann Act, 不道徳な目的のために女性を州境を越えて移動させることを禁じる)に違反したとして逮捕された。 ベリーには有罪判決が下り、懲役5年と5,000ドルの罰金が命じられた。 その他にリトル・リチャードの引退(1958年)とバディ・ホリーの事故死(1959年)があって、アメリカから ロック・ロールの火が消えてしまった。 以前、ピーター・バラカン氏がこれらの事件?に関して、アメリカ政府の陰謀ではないかという噂があったと テレビ番組で言っていたのですが、なんにせよアメリカではロックン・ロールは下火になったようです。 そしてその間に英国では、アメリカのロック、ブルースに憧れ、それらのレコードを手に入れ、勉強した 若者たちの才能が花開き、第一次ブリティッシュ・インヴェイジョンとして、アメリカに上陸したわけですね。ピアノ・ブルース <未>(2003)はこちら↓http://oukei1963.blog90.fc2.com/blog-entry-380.html
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