【2013/10/06 23:35】 映画り
☆リンカーン(2012) LINCOLN

上映時間 : 150分 製作国 : アメリカ
監督:スティーヴン・スピルバーグ 原作:ドリス・カーンズ・グッドウィン 『リンカーン』(中央公論新社刊) 脚本:トニー・クシュナー 出演: ダニエル・デイ=ルイス / エイブラハム・リンカーン サリー・フィールド/ メアリー・トッド・リンカーン デヴィッド・ストラザーン / ウィリアム・スワード ジョセフ・ゴードン=レヴィット / ロバート・リンカーン ジェームズ・スペイダー / W.N.ビルボ ハル・ホルブルック / ブレストン・ブレア トミー・リー・ジョーンズ / タデウス・スティーブンス
南北戦争末期。国を二分した激しい戦いは既に4年目に入り、 戦況は北軍に傾きつつあったが、いまだ多くの若者の血が流れ続けていた。 再選を果たし、任期2期目を迎えた大統領エイブラハム・リンカーンは、 奴隷制度の撤廃を定めた合衆国憲法修正第13条の成立に向け、 いよいよ本格的な多数派工作に乗り出す。 しかし修正案の成立にこだわれば、戦争の終結は先延ばししなければならなくなってしまう。 一方家庭でも、子どもの死などで心に傷を抱える妻メアリーとの口論は絶えず、 正義感あふれる長男ロバートの北軍入隊を、自らの願いとは裏腹に 黙って見届けることしかできない歯がゆさにも苦悩を深めていく。 そんな中、あらゆる手を尽くして反対派議員の切り崩しに奔走するリンカーンだったが…。

ダニエル・デイ=ルイスが「マイ・レフトフット」「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」に続いて、 3度目のアカデミー主演男優賞に輝いたことくらいしか予備知識になく、 スピルバーグが監督だったことも忘れていて鑑賞(^_^;)。
よって、観出してからこの作品が、リンカーンの伝記映画でないことに気が付きました。
いやいや、伝記映画ではあるんですが、奴隷制度の撤廃を定めた合衆国憲法修正第13条の成立に向け、 リンカーンが多数派工作に乗り出し、いかに13条を成立させるかということにスポットを当てた作品です。
まるで本作の顧客ターゲットを、安倍首相に狙いを定めて製作したかのような作品です。
安部首相の目標が憲法改正なら、96条改正などと姑息な手段を使わず、 正々堂々と3分の2の議席を獲る努力をしてもらいたいです。 正々堂々というのとはちょっと違いますが、議会工作とはこうゆうことなんですね。 むしろ汚い小細工のオンパレード。
日本人はロビー活動が下手なので、リンカーンみたいなことはなかなか無理かも。 でも東京五輪誘致は成功したし・・・と思ったら、あれって外人のアドバイザーを雇っていたんだ。
さてさて150分の長さながら、眠ることもなく観終わりました。
でも字幕だったらちょっときつかったかも。 吹き替えでよかった。
兎に角、言葉の応酬。 いわゆるディベートというやつですかね。 日本人がとっても苦手なものです(笑)。
長いわりには、楽しめたけど、うーむ。 人に勧めるほどかな・・・というのが素直な印象。
“プライベート・ライアン”のようなスゴイ戦闘場面はありません。
政治の話では勿論あるが、家族(妻、息子)についての話でもある。
悩める男の話であり、諦めない男の話でもある。
役者では何といってもダニエル・デイ=ルイスが凄いです。 イメージ通り!のリンカーンです。

助演ではトミー・リー・ジョーンズの役がよかったし、彼の奴隷制度反対に対する理由が 最後にわかるんだけど、そのエピソードがよかった。
悪妻で有名な? メアリー役のサリー・フィールドも、やっぱり上手い。
暗い場面が多い(時代が時代だから当然)のですが、暗いなりの陰影が素晴らしいです。
劇場ではどうだったかはわかりませんが、レンタルDVDでは、 作品が始まる前に、監督の説明があります。 日本人には馴染みのないお話だと思ったのでしょうか?
予告↓でも監督が挨拶していました。
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