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黄金のメロディ マッスル・ショールズ(2013)
【2015/07/21 22:00】 映画お
黄金のメロディ マッスル・ショールズ(2013)
 MUSCLE SHOALS

mss-1.jpg

上映時間 : 111分
製作国 : アメリカ

監督:グレッグ・“フレディ”・キャマリア
撮影:アンソニー・アーレント
出演:
リック・ホール
アレサ・フランクリン
ミック・ジャガー
キース・リチャーズ
ボノ
アリシア・キーズ
スティーヴ・ウィンウッド
ジミー・クリフ
ウィルソン・ピケット
(アーカイヴ映像)
グレッグ・オールマン
パーシー・スレッジ

アメリカ南部アラバマ州の小さな街マッスル・ショールズ。
ここにアレサ・フランクリンやウィルソン・ピケット、
ローリング・ストーンズはじめ数々のソウル・シンガー、
ロック・ミュージシャンに愛された伝説的レコーディング・スタジオがあった。
本作はスタジオの創設者リック・ホールと、そのサウンドを支えた
地元の白人ミュージシャンたちによるリズム・セクションにスポットを当てた音楽ドキュメンタリー。



mss-2.jpg

いつもブログを拝見させていただいているユッカリーナさんがこの作品を取り上げていたので、
お~! こんなドキュメンタリーがあったのかとその存在を知り、音楽ファンとしては観なくちゃと、
DVDをレンタル予約していたものが届いた次第です。

マッスル・ショールズと聞いてお~!!!と思った方や、
サザン・ソウル及びサザン・ロックのファンは必見です!

作品の解説はユッカリーナさんのブログが素晴らしいのでそちらを参考にしてくだい。
こちらです↓
歌う川から生まれた『黄金のメロディ マッスルショールズ』



mss-5.jpg

僕としては個人的な忘備録としてのメモを・・・(^_^;)。

まずマッスル・ショールズに関しては、勿論名前はよく知っていましたが、
それでは説明してくれと尋ねられても、アメリカ南部のレコーディング・スタジオで、
サザン・ソウル及びサザン・ロックのメッカでしょう!、ぐらいにしか言えません。

で、ちょっと調べてみました(というか、この作品を観ていろいろ分かったのですが・・・)。

アメリカン・ネイティヴが“歌う川”と呼んだアラバマ州テネシー川のほとりにある
人口8000人の小さな町、マッスル・ショールズ。
ここで生まれたリック・ホールは、友人と2人で田舎の薬局の2階に小さな音楽スタジオを作る。
そこでの活動はすぐに終わることになるが、1959年にマッスル・ショールズでフェイム・スタジオを設立する。
フェイム(FAME)とはフローレンス・アラバマ・ミュージック・エンタープライズの頭文字のこと。

このスタジオのユニークなことは、すべて白人のミュージシャンによるリズムセクションだということ。
その白人バンドをバックに黒人が歌を歌うというのは、当時のアメリカ南部では考えられないことでした。
同じ南部のメンフィスのスタックス・レコードは、白人と黒人の混合バンドだったのですが、それでもかなり画期的でした。

mss-4.jpg

どちらのスタジオも、全米で公民権運動が起こりながらも南部には人種差別がまだまだ根強く残るその時代に、
白人・黒人という肌の色に関係なく名曲を生み出していきました。

そもそも当時のアラバマ州知事ジョージ・ウォレスは、「今ここで人種隔離を!明日も人種隔離を!永遠に人種隔離を!」
というとんでもないスローガンを挙げた人間です。1963年、ウォレスは2人の黒人学生のアラバマ大学入学を阻止するために、
大学周辺を州兵で固めて自ら大学の門の前に立ちはだかったという行動に出たク○野郎です。
それを思うと、この田舎の小さなスタジオの存在は凄いことですよね。

まずは地元の黒人歌手アーサー・アレクサンダーを起用して録音した「ユー・ベター・ムーヴ・オン」がヒット。
これは後にローリング・ストーンズがカヴァーします。

☆ユー・ベター・ムーヴ・オン / アーサー・アレキサンダー



次にパーシー・スレッジの名曲「男が女を愛する時」がヒット。

☆男が女を愛する時 / パーシー・スレッジ



その後、アトランティック・レコードのジェリー・ウェクスラーと組んで、ウィルソン・ピケットの「ダンス天国」がヒット。

☆ダンス天国 / ウィルソン・ピケット



アレサ・フランクリンの「貴方だけを愛して」もジェリー・ウェクスラー関係ですね。

☆貴方だけを愛して / アレサ・フランクリン



チェス・レコードからはエタ・ジェイムズの「テル・ママ」などが次々にヒットしていきます。
エタの曲はこちら↓の方が好きなので・・・(^_^;)。

☆アイド・ラザー・ゴー・ブラインド / エタ・ジェイムス



しかし、リックと徐々に意見が合わなくなってきたフェイムのスタジオ・ミュージシャン“スワンパーズ”は、
1969年、ジェリー・ウェクスラーと直接契約し、マッスル・ショールズ・スタジオを設立し独立してしまいます。

mss-3.jpg

スワンパーズが独立した当時は怒り狂っていたリック・ホールでしたが、その後和解したようで、
このドキュメンタリーを観るかぎり、今は仲良くやっているようですね。

今回この作品を観て分かったことは、ロック・ファンにとってのマッスル・ショールズとは、このスワンパーズが
独立後のスタジオのことであって、リック・ホールのフェイム・スタジオのことではないということですね。

ボズ・スキャッグス、ローリング・ストーンズ、ボブ・シーガーなどが録音したスタジオは、フェイムでは無く、
マッスル・ショールズの方なんですね。

面白いのは、リックは黒人に対する偏見はないのに、ヒッピーに対してはあまり良く思っていなかったようで、
まわりが薦めたのにもかかわらずデュアン・オールマンのバンドとは結局契約しませんでした。
リックの勘違いなのですが、長髪の若者(デュアンのこと)はヒッピーに見えたらしい・・・。
後にオールマンズが成功した時には、リックも自分の見る目が無かったと認めています(笑)。

フェイムにとっては残念な結果でしたが、オールマン・ブラザーズ・バンドが結成するきっかけは、
フェイム・スタジオでの経験が基になっているし、レイナード・スキナードもスワンパーズに影響を
受けています。マッスル・ショールズこそがサザン・ロックの故郷なんですね。

最後になってしまいましたが、今作を観て何にビックリしたかというと、マッスル・ショールズが田舎なこと!
デュアン・オールマンのアンソロジーのジャケット写真↓、そのまんま!

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サザン・ロックが“レイド・バック”なわけが分かりました(笑)。
こういうところだから、ゆったりした音楽が生まれるんですね。
って、ソウルの方はそうじゃないのが面白いですが・・・。
不思議ですね。

それではこの二つのスタジオの上記以外の代表曲を紹介していきます。

☆スティール・アウェイ / ジミー・ヒューズ



☆パッチズ / クラレンス・カーター



☆スタンド・バイ・ユア・マン / キャンディ・ステイトン



ここからはマッスル・ショールズ・スタジオのものです。

僕にとってマッスル・ショールズというと思い浮かべるのが、このボズの曲。
発表した当時は売れなかったと思いますが、後に“無人島に持っていくレコード”みたいなアンケートで、
ベスト10に入って有名になりました。
ギターはデュアン・オールマン。
ボズというとオシャレなAORシンガーと思っている人にこそ聴いてもらいたいブルース・ナンバーです。

☆ローン・ミー・ア・ダイム / ボズ・スキャッグス



ストーンズのブラウン・シュガーはちょっと変わりものを紹介しておきます。
今年、スティッキー・フィンガーズのリマスター盤が発売されましたが、クラプトンがギターを弾いている
バージョンが収められています。それがこれ↓です。

☆ブラウン・シュガー / ローリング・ストーンズ



☆メインストリート / ボブ・シーガー



この曲↓はマッスル・ショールズ録音ではありませんが、今作で使用されているので。
歌詞にスワンパーズが出てきます。

now muscle shoals has got the swampers

面白いのは、僕の持っているレーナード・スキナードのCDは、85年発売のものの再発なんですけど、
この歌詞の訳として、“the swampers”を固有名詞じゃなくて、スワンプ野郎と訳しています。
時代ですかね・・・。

☆スウィート・ホーム・アラバマ / レーナード・スキナード



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この記事に対するコメント

こんにちは~!
ご覧になったんですね。
確かにレイドバックは川の流れのようなゆったり感を感じますねをデュアンのジャケットって、彼がテント暮ししてた場所じゃないかしら?
スタジオの環境はきっと音に影響してたでしょうね。
【2015/07/22 17:39】 URL | yuccalina #qhVXTLRM [ 編集]


ユッカリーナさん、こんにちは。

はい、観ました。
面白かったです。
ご紹介ありがとうございました。

>確かにレイドバックは川の流れのようなゆったり感を感じますねをデュアンのジャケットって、彼がテント暮ししてた場所じゃないかしら?

デュアンって本当にヒッピーみたいだったんですね・・・。
そうかテント暮らししていたのか(笑)。

>スタジオの環境はきっと音に影響してたでしょうね。

多大な影響があったんでしょうね。
サザン・ロックとかスワンプ・ロックというと、“あの音”を思い浮かべますから。
でも黒人シンガーは全然ゆったりしていないのが面白いですね。
【2015/07/22 18:01】 URL | バニーマン #- [ 編集]


こんばんは

 私もユッカリーナさんのブログで知り、大いに勉強そして楽しませていただきました。
 ひき続きバニーマンさんが取り上げてくださり、ありがとうございます。
 上記のPV、いずれも良いですね。ここでも聴かせてもらいました。
 それにしても、またもやサウスカロライナ州での黒人・白人衝突。
 外野席からみているわけですが、良い方向には向かいません。
 音楽のジャンルでは共存しているのに。。。
【2015/07/22 23:00】 URL | mikitaka08 #- [ 編集]


ユッカリーナさん、こんばんは。

もしかしてデュアンのテント暮らしって、映画の中でリックが言っていましたっけ?
コメント書いた後に、あれっ、この話ってどこかで聞いたな・・・と思いつつ、
思い出せない自分がいます・・・(^_^;)。
もしそうなら、ボケがきちゃいましたね(笑)。
【2015/07/23 20:02】 URL | バニーマン #- [ 編集]


mikitakaさん、こんばんは。

コメントありがとうございます。

>それにしても、またもやサウスカロライナ州での黒人・白人衝突。
>外野席からみているわけですが、良い方向には向かいません。
>音楽のジャンルでは共存しているのに。。。

アメリカに限らず、レイシズムを失くすのは、多分無理でしょうね。
残念なことですが・・・。

音楽を演奏する方はかなり共存が上手くいっているのに、
聴く方の人間はまだまだ差別がヒドイので残念です。
【2015/07/23 20:08】 URL | バニーマン #- [ 編集]


このスタジオの名前は知らなかったですねー。
てか、アビーロードと乃木坂スタジオくらいしか知らないかあ。(汗)
CMやPV制作用の録音スタジオなら、けっこう知っているんですけど。

ご紹介の曲は、5曲しかわかりません。
でも、魅力的な曲ばかりですねー。
クラプトン参加のブラウン・シュガーは、最近録音したものですかね?
昔に録音したものを蔵出ししたものでしょうかね?
【2015/07/24 02:14】 URL | つかりこ #- [ 編集]


こんにちは。
デュアンが川沿いでテント暮らししてる話は、確かに映画に出てきましたよ。弟のグレッグだったか、リックだったか。録音の合間に釣りをしたり、自由気ままな生活をしてたみたいですね。
【2015/07/24 10:16】 URL | yuccalina #mpJuQrsI [ 編集]


つかりこさん、コメントありがとうございます。

>このスタジオの名前は知らなかったですねー。
>てか、アビーロードと乃木坂スタジオくらいしか知らないかあ。(汗)

乃木坂スタジオって、あるんですか・・・? それは知りませんでした(^_^;)。

>CMやPV制作用の録音スタジオなら、けっこう知っているんですけど。

さすが仕事柄、そちらのことは詳しいのですね!

>クラプトン参加のブラウン・シュガーは、最近録音したものですかね?
>昔に録音したものを蔵出ししたものでしょうかね?

このクラプトンが参加したものは、今回のリマスター盤の目玉ですね。
昔の蔵出し音源です。
【2015/07/24 20:33】 URL | バニーマン #- [ 編集]


yuccalinaさん、こんばんは。

やっぱり~・・・(^_^;)。

釣りの話もありましたね~、なんとなく覚えています。

最近はすぐ忘れちゃうんですよね(-_-;)。
【2015/07/24 20:37】 URL | バニーマン #- [ 編集]


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歌う川から生まれた『黄金のメロディ マッスルショールズ』

近年、ブルースやソウル音楽の底なし沼に、ズブズブとハマりつつあるブログ主ですが、昨年夏、新宿のミニシアターで上映されていたドキュメンタリー映画『黄金のメロディ~マッスル・ショールズ』について。残念ながら見に行けなかった為、割と早めにDVDを購入していたのですが、実際見るまでに時間がかかってしまいました。4月14日にパーシー・スレッジが他界し、そろそろ見ておかなくちゃ。 黄金のメロディ ... ユッカリーナのヨガ的雑記帳【2015/07/22 17:42】


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